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複数の本を同時並行で読書中

ゆっくり味わって読んでいた堀江敏幸『坂を見あげて』(中央公論新社)を読み終えたので、今はいろんな本を少しずつ読んでいる。

ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』(岩波書店)はなかなか読み応えがある、というか自分にとっては難しい。古今東西のさまざまな文献に言及がされていて、その中で読んだことがあるのはわずか…。でも一編ずつ間を置いて、しっかり消化しながら読んでいきたい。


息抜き的に、隙間時間に少しずつ読んでいるのが黒田龍之助『寄り道ふらふら外国語』(白水社)。

これは著者が、専門であるロシア語以外の言葉を学んできた経験と、それにまつわるエピソードをまとめたエッセイ集。この本に登場するだけでも、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語…と、著者は実にいろんな言語に興味を持っていて、それらの幅広い知見をさらに他の言語を学ぶ際にも生かしている。

自分も今はイタリア語中心に勉強しているけれど、もう少し時間ができたら他の言語も勉強してみたい…とは常々思っているのだけれど、なかなか実現しない。以前フランス語も勉強していたが、イタリア語とどうも混ざってしまう。それどころか、英語とも混ざる。どうしたらうまく頭を切り替えられるのだろうか…。


その他、「須賀敦子エッセンス」シリーズなども少しずつ読んでいて、やっぱりいいなあとしみじみ感じている。
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秋の長雨

先週末から雨つづき。少し涼しくなってきたのはいいけれど、やはり雨だとなんだか身体がだるくて、何もやる気が起きない。

昨日は久々に何も用事がない平日休みだったから、街に出かけていろいろ見て回ったり、家のこまごましたことをやったりしたかったのだけれど、結局一日中ごろごろしてしまった。
週末に一日、自分に似つかわしくないアウトドアのイベントに出かけた疲れが出たのかもしれない…。


そんな中、途中で寝落ちしながらも、ソファに寝転がってKindleで雑誌を読んだり、堀江敏幸『坂を見上げて』を読んだりした。

堀江さんの本は、自分にとって時に難しく感じることもあるのだけれど、これはいくつかの雑誌の連載をまとめたもので、一つのエッセイが3ページから5ページくらいと短めなので、とても読みやすい。

特に花についてのエッセイがまとめられていた章は楽しかった。でも、自分がいかに花の名前を知らないかということも痛感させられた…。



『ファウスト』Kindle版購入

ここのところ毎日1、2編ずつ、『坂を見あげて』(堀江敏幸)を読んでいるのだけれど、言及される本をいちいち読みたくなって、困ってしまう…

個人的に、ドイツ的な重厚長大な名作に少し苦手意識を持っていて、ゲーテも『イタリア紀行』を少しかじっただけで、ほとんど読んだことがない。

それなのに、堀江さんに言及されると、これまで敬遠していた『ファウスト』も、なんだか読みたくなってきて、Kindle版で購入してしまった。

『ファウスト』は、古くは森鷗外(これは青空文庫で読める)によるものから、2000年代の池内紀訳まで、これまで数多くの翻訳が出ている。堀江さんが読んだのは手塚富雄訳とのことだが、かつて中公文庫から出ていたものは、現在手に入らなくなってしまっている。
岩波文庫(相良守峯訳)、新潮文庫(高橋義孝訳)が電子化されていて、どちらにしようか迷ったが、新潮文庫版を買ってみた。

最近、ピアノの方でリストの曲をやっていて、リストには文学作品からインスピレーションを受けて作曲した作品も多いので、ゲーテを読んでおけば曲の解釈上でも役立つことがあるかもしれない(…ダンテも読まなきゃ)。

しかし、はたしていつ読めるだろうか? Kindle版なので、隙間時間にスマホなどでちびちび読んでいけばいいのだけれど…。

ロジェ・グルニエの本

内田洋子『ボローニャの吐息』を読み終えたので、次に何を読もうかと本棚をごそごそ探していたら、だいぶ前に購入したのにまだ読んでいなかったロジェ・グルニエ『書物の宮殿』(岩波書店)、『写真の秘密』『パリはわが町』(みすず書房)などのエッセイ集が見つかった。

ロジェ・グルニエは、すべてを読んでいるわけではないけれど、好きな作家で、何冊か本を持っている。

猫を飼っている現在、実生活ではすっかり猫派になってしまったけれど、犬たちにまつわるエピソードを綴ったエッセイ集『ユリシーズの涙』も、とても面白く読んだ記憶がある。

久しぶりに、ロジェ・グルニエの本を読んでみようかな…。いろいろと読みたい本があって、迷ってしまう。

Amazon music unlimited

しばらく前に、「Amazon Music Unlimited」が今なら4カ月99円!というサービスをやっていて、思わず加入してしまったのだけれど、もうやめられなくなりそう…。

数年前からプライム会員ではあって、お急ぎ便無料とかよりは、Prime Musicとか Prime Photo、Prime Video を気に入ってよく使ってきた。
写真を無限に保存できるPrime Photoや、(最近はあまり時間がないけれど)いろんな映画やドラマを見られるPrime Videoは今でも満足している。だが、Prime Musicは「Unlimited」が始まってからは無料で聴ける音楽の範囲がだいぶ狭まってしまったなと感じていた。それでも、自分が聴くのは主にクラシックだったから、まだまだ無料で聴けるものも多かったし、どうしても欲しい物は個別に有料で買えばいいか、と思っていた。

でもまあ、価格につられ、4カ月後に解約すればいいかと思って「Unlimited」を始めてみたら…。
アルバムで買おうと思うCDを検索すると、結構な確率で対象になっている。アルバム1枚1500円くらい、ボックスCDだと3000円とか5000円とかするものが、購入することなく聴けてしまう。

クラシックだけでなく、自分は語学の勉強のため、たとえばイタリアのポップスなどもよく聴くのだけれど、それらも対象となっている。
これでPrime会員価格で月780円なら、まあ安いのでは、と思ってしまう。

もちろん、毎月780円ずつかかるのだし、やめてしまったらそれらの音源は手元に残らない。
それでも、自分の場合、年間のCD代は結構かかっていたので、それらが半分くらいでも浮けば、かなりお得になるのではないか…。

それに、買うほどでもないというCDを気軽に聴けるのも嬉しい。クラシックだといろんな演奏を聴き比べたりもできて便利。最近はベートーヴェンのピアノソナタなどを、さまざまなピアニストの演奏を聴き比べて楽しんでいる。バックハウス、ケンプ、ブレンデル、アシュケナージ、ポリーニなどなど…。
もちろん、曲を端末にダウンロードしておけば外出先でも聴ける。


実は書籍の読み放題のKindle Unlimited も、なんのかんのいってしばらく前から加入している。正直に言って、こちらは対象となっている書籍の範囲が狭いので、あまり向いていないという人も多いと思う。

自分も、そのうちやめようかと思いつつも、FIGARO japonとかELLE DECOなど、インテリアやファッション系の雑誌などを読み散らかしている。雑誌も買って読むのは重いし、たまると処分も大変なので、Kindleは便利で、なんのかんのいってやめられない。
 
すっかりAmazonに依存しきってしまって、Prime会員もずっとやめられなさそうだ…。

『ボローニャの吐息』読書中

しばらく前から一編ずつ、のんびり読んできた内田洋子『ボローニャの吐息』(小学館)も残り少なくなってきたので、残りは一気に読んでしまおうと、毎日手に取っている。

内田洋子さんのエッセイは、最近は出るたびにほとんどの本を買っている。
それはやはり、自分が好きで興味がある国、イタリアのことを、長年住んでいる立場から書いている、貴重なエッセイ集だから。

イタリアのことを書いたエッセイというと、旅行者、あるいは数年間留学や仕事で滞在したという人が書いたものが多くて、面白ければそれはそれで良いのだけれど、でも、ひととおりの表面的なイタリア像に触れた後、もっと中に入り込んで、さまざまなイタリア人の日常や、イタリアの社会のことを知りたいとなると、やはり書ける人は限られてくる。

内田さんのように数十年イタリアに暮らし、しかもミラノやヴェネツィアといった有名な街だけでなく、辺境の山奥の村に移り住んだり、あるいは船の上でしばらく暮らしてみたり、という経験を持つ人はそれほどいないだろう。しかも知人は、イタリアで有名な俳優やジャーナリスト、アーティストから、近所の子供たちまで、幅広い。

最近は頻繁にエッセイ集が出ていて、正直、読んだことがあるエピソードだなと感じることも増えてきたが、やはりどのエッセイ集を読んでも面白い。…というか、またここに戻ってこられた、というような心地よささえ感じる。

書評集や読書日記に刺激を受けて

書評集や、誰かの「読書日記」が好きだ。

ただ、どんなものでもいいわけではなく、やはり読んでいる本の傾向が自分と似ていること、自分の好みの本がたくさん含まれていると、俄然興味が湧いてくる。そういう人が推している本でまだ自分が読んだことがない本は、読んでみたくなるし、未読本の山がうずたかくそびえているにもかかわらず欲しい本リストにストックしてしまうのだ。

最近書店で見かけて、買ってきた本が、阿久津隆『読書の日記』と、『優雅な読書が最高の復讐である 山崎まどか書評エッセイ集』。

どちらも、書店でぱらぱらとめくって、自分好みの本が何冊か出てきたから、家でじっくり読んでみたくて買ってきた。


阿久津さんの名前はこの本で初めて知った。実物を見ればわかるが、この本はとても分厚い。こんな読書日記を出す人は、一体どんな人だろう?と興味を持った。東京でブックカフェを経営している方らしい。

ウェブ上で続けていた日記を本にまとめたものということで、文体はとても軽い。なんだか、人さまの個人的な日記を盗み読み?させてもらっているみたいな気分になる。でも登場する本がなかなか良くて、自分も読んでみたくなる。そして何より、自分もこんなふうに、忙しい合間をぬって、本を読んで読書日記をつけてみたいという気持ちにさせられる。


『優雅な読書は〜』の方は、タイトルが魅力的で手に取ってみたところ、思いのほか海外小説が多く紹介されていて、読んでみようと思ったのだ。著者が得意とする「乙女系カルチャー」には疎いので、話題についていけるか少々心配だけれど、少しずつ気楽に読んでいってみようと思う。


書評集とか読書日記のいいところは、読みたい本が増えるのはもちろんのことだが、やはり自分の読書熱を高めてくれるところだと思う。このところ、読書ライフが低調だったので、これで波に乗っていけるといいのだけれど。

次に読む本

読んでいた『羊と鋼の森』を読み終えたので、家にある未読本の山の中から、次に読む本をあれこれと「物色」している。山というのが決して大げさではないほど、未読本は本当にたくさんあるので、読む本には困らない。…というより自分の場合、未読本が読み進められずにたまっていく一方なので困っているくらいなのだが。

ずいぶん前に読み始めて途中になっている本も何冊かある。内田洋子『ボローニャの吐息』(小学館)、堀江敏幸『坂を見あげて』(中央公論新社)などは少しずつ読み進められるエッセイ集であることをいいことに、一篇読んでは休んで、と長いこと読みかけの状態だ。一気に読もうと思えば多分読めるのだけれど、いっぺんに読んでしまうのはもったいないという気持ちもあるのだ。

エッセイだけでなく、小説も読みたい。夏にはなんとなくイタリアの、それも南の方が舞台になった小説が読みたくなる。カルミネ・アバーテの『風の丘』『ふたつの海のあいだで 』(ともに新潮クレスト・ブックス)が、買ってからもうだいぶたつので、そろそろ読んでみようかと思っている。

エッセイ集では、今年から刊行が始まった、「須賀敦子エッセンス」の第1巻『仲間たち、そして家族』、第2巻『本、そして美しいもの』なども読みたい。

夏が過ぎるといよいよ、読書には最適な季節、秋が来る。忙しくても少しずつ、読書の時間を確保していきたいと思う。

『羊と鋼の森』読了

読んでいた『羊と鋼の森』(文春文庫)は終盤にかけて面白くなって一気に読んでしまった。

自分には才能がないのではないかと悩む主人公の調律師・外村。でも、できることを日々こつこつと努力するうちに、自分の進むべき道、目標といえるようなものを見つけていく。

調律師の話だけれど、これはどんなことにも通じるだろう。ピアノを弾く側にも、もちろん言える。
大半の人が、いわゆる天才が持つような「才能」には恵まれていない。一度聴いただけで曲を再現できてしまうなんて不可能だし、楽譜を一瞥しただけで、万人を惹きつけるような魅力的な音楽をさらさらと奏でることなんて、普通はできっこない。
毎日毎日、基礎練習を繰り返し、数カ月かけて試行錯誤しながら一曲の曲を仕上げていく。それを何年も続けていても直面させられる、自分の才能の限界。どんなに努力しても、一流のピアニストのようには弾けない…

それでも、努力を続けていれば、ある時、「自分の音」「自分の音楽」を見つけられるかもしれない。努力を続けられるということが「素質」「才能」の重要な要素でもあるのだ。


以下ネタバレ含みます…

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『羊と鋼の森』など読書中

本当に今年の夏は暑かった。特に7月中旬から8月上旬にかけては、連日40度近くまで気温が上がり、外を歩いていると生命の危険を感じるほどだった。
最近になり朝晩などはめっきり涼しくなって、過ごしやすいのは嬉しいことだが、夏ももうすぐ終わりかと思うと少々寂しい気もする。でももちろん、あの連日40度近いという猛暑もごめんだが。

なんのかんの言って夏が好きなのは、子供のころの夏休みの甘美な記憶のためかもしれない。1カ月以上という(子供にとっては)終わりが想像できないほど長い休み。時間が使い切れないほどあって、本もたくさん読める、何を読もうかと考えると嬉しかった。

大人になると、夏休みだからといってそれほど本が読めるわけではないことは、毎年経験しているのだが、それでも連休があると、何を読もうかと、あれこれ本を手に取りながら考えてしまう。


枕元には読みかけの本がたくさん積んであるけれど、最近、外出時に持ち出して読んでいるのは、宮下奈都 『羊と鋼の森』(文春文庫)。やはりピアノが出てくる小説ということで、読んでみたいと思った。

ただこの本では、ピアノを弾く方ではなく、あるいは楽器の作り手でもなく、調律師の世界が描かれている。
主人公は最近、見習いから独り立ちしたばかりの、若い調律師。調律の技術や、お客さんとの関わり方、そして自分の目指す調律師像…さまざま悩みは尽きない。
勤めている楽器店にはさまざまな個性を持った調律師たちがいて、先輩たちからいろんなことを吸収しながら成長していく過程が描かれている。


子供の時から、中断を挟んでずっとピアノを弾いてきたけれど、調律についてあまり深く考えたことはなかった。
子供の時は母が頼んでくれていた調律師さんにお任せ。高校生くらいになると毎日結構な時間、練習していたし、音やタッチについてもこだわりはあったはずだが、調律師さんに特にリクエストをした覚えもない。

大人になって再開してからは、ずっと電子ピアノで練習していて、数年前にやっと生のピアノを購入したが、先生に紹介してもらった調律師さんに今度もお任せ。よほど弾きにくいとか、楽器に不具合があるということでなければ、結局は「弾き手」の問題の方が大きいということを経験上、よく知っているからかもしれない…。

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読書への意欲

昨日、街へ出たついでに書店へ寄った。久々だったので、文庫、新書、海外文学、音楽、美術…などの棚を巡っているうちに、欲しいと思う本がたくさん見つかった。

海外文学では、新潮クレスト・ブックスの『戦時の音楽』 や『知の果てへの旅』が気になった。

でも『地の果てへの〜』は超文系人間である自分にとってはちょっとハードルが高そう。理系の話を「わかりたい」という気持ちはあるのだけれど、なかなか…。著者の他の本で文庫化されているものがあるので、そちらから先に試してみた方がいいかもしれない。


久々にリアルな書店に行ったら、読書欲が高まって、あれもこれも読みたい…という気持ちになった。でもなかなか読めない。

ここ数カ月、仕事も忙しかったので、帰ると疲れ果ててすぐ眠ってしまうという状態だった。その上、趣味のピアノでもあれこれやることがあって、時間があっという間に過ぎてしまう。

最近では小説はおろか、エッセイ集を読むのがやっと。それでも少しずつしか進まないので、やたらに時間がかかる。

しかし、そんなふうでもとにかく少しでも本を読んでいこうと思う。自分には音楽と並んで、やはり本が大事な存在だから。

今後の読書計画

先日、本棚の本を少し整理整頓した。書店に行った時、「この本持ってた気がするけど、はて…どうだったかな?」と思うことが増えたからだ。いざ、本棚の奥から本を出してみると、「これ持ってたんだ…」と思う本が何冊かあった。やっぱり、本棚の点検は定期的にしないとダメですね。特にうちのように、本を二重三重に詰め込んでしまっている場合などは…。

本棚を増やす計画も宙に浮いたまま。新しく一つ買いたいとずっと思っているのだけれど、リビングに背の高い家具がもう一つ増えると圧迫感が増すし、地震の時にも怖いな…などと考えて、なかなか踏み切れない。かといって寝室に置くのはもっと怖いし…リビングくらいにしか置くところがない。

まあ、当面はこのまましのいで、なんとか未読本の山を少しでも減らしていくしかないかな…。

というわけで、どんどん本を読んでいかなければならない。GWで何冊か読めるかと思っていたのだけれど、たいして読み進められず。最近になってやっと『騎士団長殺し:第1部 顕れるイデア編』を読み終えた。すぐ2巻にも取り掛かっている。

内田洋子さんの本も今2冊読んでいる。ともに半分くらいのところにさしかかってはいるが、家では分厚くて重い『騎士団長〜』を読むことが多く、内田さんの本は外出時に持っていくことにしているので、少しずつしか読み進められていない。

今月中あと1回2連休があるので、今月末くらいには、これらの読みかけの本を読み終えたい。今後、新しい本としては先日買ったばかりの『須賀敦子エッセンス1 仲間たち、そして家族』や、堀江敏幸『坂を見あげて』『曇天記』を読んでいきたい。

先日、面白そうだと思って買った、ハビエル・アスペイティア『ヴェネツィアの出版人』(作品社)、『失われた手稿譜 (ヴィヴァルディをめぐる物語)』(東京創元社)などもあるし、未読の新潮クレスト・ブックスも何冊か控えている。ペースを上げてどんどん読んでいかなくては…。

「須賀敦子エッセンス」「須賀敦子の本棚」刊行

早いもので、須賀敦子さんが亡くなってもう20年。そんな中、関連する書籍の出版が相次いでいて、愛読者としても嬉しい悲鳴を上げている。

今月からは「須賀敦子エッセンス」の刊行が始まった。第1巻は『仲間たち、そして家族』。

このシリーズは、担当編集者だった湯川豊氏によるアンソロジーとのこと。これまでエッセイは全集であらかた読んでしまっている身としても、新たな視点で編まれたシリーズを通じて、久しぶりに須賀敦子さんの文章を味わいたいと思う。装丁も素敵で、集めたくなる。


そして、来月からは「須賀敦子の本棚」の刊行が始まる。須賀さんが愛読した作家たちの作品を集めたシリーズ。中には、須賀さん自らが訳したものもある。

最初は、『神曲 地獄篇: 第1歌~第17歌』。『神曲』は、文庫本でひと通り持っているけれど、まだ読んでいない…。手ごわそうだけれど、須賀さんの、こちらの胸にすっと入ってくる文章で翻訳を読めるのは嬉しい。教えを受けたという藤谷道夫さんが、須賀さんの遺志を継いで完成させているという。

このシリーズは今後、ウィラ・キャザー『大司教に死来る』(須賀敦子訳)、ナタリア・ギンズブルグ『小さな徳』(白崎容子訳)、 エルサ・モランテ『噓と魔法(上・下)』(北代美和子訳)などと続いていく。

この中では特に、エルサ・モランテが楽しみ。モランテについては、須賀さんのエッセイでしばしば言及され、読みたいと思っていたが、日本語に訳されている作品が少ないのだ。子供向けのお話を除けば、今、書店で手に入るのは、池澤夏樹個人編集の世界文学全集に入っている『アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家』と、『アンダルシアの肩かけ』くらい? 2冊とも持っているのだが、そういえばまだ読んでいない(汗)

ともあれ、今年は須賀さんによる文章をたくさん読めそうで、楽しみだ。

GWの読書

ゴールデンウイークは、例年通り、たいして長い連休はない。それでも多少、仕事は少なくなるし、普段よりは連休がもらえる。今年は前半の4月の2連休(土、日すなわち昨日と今日)、そして5月のGW後半に3連休がある。

特になんの予定も立ててなく、遠出はするつもりはないので、家でのんびりしたり、近場の街に出かけたりするくらい。普段できないような掃除や大物の洗濯もしたいし、ピアノの練習や語学の勉強もしなければいけないが、その中でなるべく読書の時間もつくりたいと思っている。

今、リビングのコーヒーテーブルに未読本や読みかけの本が積み上がっている。村上春樹『騎士団長殺し』の第1巻、そして堀江敏幸『坂を見あげて』(中央公論新社)、内田洋子『対岸のヴェネツィア』(集英社)、『ボローニャの吐息』(小学館)を中心に読んでいるが、そのほかにも外出時用の文庫本として宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫)も読み始めた。

並行して何冊も読んでいるのでなかなか進まないが、連休が終わる頃までにはこれらを全て読み終えたい。

そのほかにもテーブルに積まれている本はまだまだたくさんあるので、一冊でも多く読みたい。家にいるといろいろと気が散るから、本を読むときには外出して、落ち着くカフェかどこかで読んでもいいかもしれない…

『昏い水』など購入

最近、本をまとめ買いしている。相変わらず、読書はあまりはかどっていると言えないが、「小説を読みたい」という意欲だけは湧いてきたのだ。

晴れて気持ちの良い日にはベランダに出て本を読み、今日のように雨がしとしと降っている日には、室内でコーヒーや、時にお酒などを飲みながら本を読む(あまりお酒の量が過ぎると、読書どころではなくなってしまうが)。

今年に入って買った本だけでも、かなりの量になってきた。まだまだ欲しい本もあるし、読むペースを上げていかなければ。

最近買った本は、マーガレット・ドラブル『昏い水』、グレアム・スウィフト
マザリング・サンデー』(ともに新潮クレスト・ブックス)、そしてイタロ・カルヴィーノ『最後に鴉がやってくる』(国書刊行会)。

カルヴィーノは「短篇小説の快楽」と題されたシリーズの最終刊。
イタリア語をかじっていて、イタリア旅行が好きで、本もイタリア文学というだけでつい買ってしまうのだけれど、カルヴィーノの小説はまともに読み終えられたためしがない…。なぜか途中で挫折してしまうのだ。なぜだろう? 

でもこれまでは長編だったし、面白いところに差し掛かる前に、なんとなく中断してしまっただけかもしれない…。この本は短編集なので、気分も新たにチャレンジしてみようと思っている。

ドラブルは、『碾臼』(河出文庫)が読みかけのまま、どこかの本の山に埋もれているはず…。
これも、初めの方のほんの数ページを試しに読んでみただけ。ちょっとかじって、そのうち続きを読もうと思いつつ、つい忘れてしまうからいけないのだな…。

ともかく、最近、面白そうな本がたくさん出ているような気がする。それとも、こちらの心持ちによるものなのだろうか。前向きな、良い兆候だと思うので、この機をとらえて、また本をたくさん読んでいけるようにしたい。

プロフィール

うたたねねこ

Author:うたたねねこ
いつも本を読んでいられて、おいしいコーヒーがあって、傍らに猫がいれば、とりあえず満足。
 
最近はなかなか行けませんが旅も好きなので、語学の勉強も少しずつしています。

記事の話題は主に本のこと、大好きな国イタリア・フランスのこと、語学のこと…などです。自分の気になった事柄を、こつこつと記録していけたら、と思っています。

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